喘息治療ガイドラインから「カーペットは敷かない」が削除
2024.02.15日本カーペット工業組合では、カーペットが安心・安全な床材であることのPR強化につとめてきたが、その活動が実り、このほど日本小児アレルギー学会発行「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」に掲載の「喘息症状などを引き起こすダニアレルゲンの回避策としてじゅうたん、 カーペットは敷かない」という表現が最新版(2023年11月発行)で削除された。
この表現については、一部メディアがダニ対策やアレルギー問題を報じる際に利用する場合があり、「カーペットはダニアレルギーの原因だ」などの誤ったイメージが形成される要因の1つになったと推測されていた。そのため、日本カーペット工業組合は同学会に対し、当該表現を削除するよう求めてきた。それが実現した形である。
削除された表現に代わって入ったのが「床の掃除機がけは少なくとも3日に1回は丁寧に実行」。床の種類にはフローリングや畳、カーペットなどさまざまなものがあるが、今回の削除・変更はアレルゲン対策として特定の床材を排除する必要はなく、どのような床材であっても「掃除」が重要ということを表しているものと思わる。
今後、医師から患者に対して「カーペットを剥がしなさい」というような従来のガイドラインに基づいた指示はなくなっていくものと期待される。
なお米国の喘息ガイドラインにも同じような表現(「カーペットは硬質床材に取り替えるべき」)はあったが、2020年に削除されている。
日本カーペット工業組合のホームページ