リンテックサインシステム(株)は、デジタルプリント機器を持つプリンター業者(サテライト店)を対象とする恒例のインテリア・内装関連の勉強会「第23回 D.I.S.サテライト会」を3月9日(金)に開催した。
同研修会は、デジタルプリント壁紙やガラスフィルムなど、主にインテリアに関する最新のデジタルプリント情報をプリンター業者と共有することを目的に2002年から毎年行われている勉強会である。今回は、ハイムテキスタイルやメゾン・エ・オブジェといったヨーロッパ見本市開催後ということで、本田榮二氏(インテリア文化研究所代表)と高田真由美氏(エルクリエーション代表取締役)を講師に招き、ヨーロッパの最新インテリアトレンドを解説するセミナーを行った。本田氏は主に壁紙のトレンドを紹介、フリースからデジタルプリントまでの進化の流れを紹介しつつ日本の壁紙市場の問題点を指摘した。一方高田氏は、ヨーロッパのデザイントレンドを、カラーやデザイン、パターンなどに分類しエディター横断的に解説、さらにそれらトレンド取り入れた最新事例としてホテルのインテリア動向を、多数の実例写真をもとに紹介した。
またセミナーに先立って、リンテックサインシステムからは、大幅にラインナップを刷新した内装用化粧フィルム「PAROI」(パロア)をはじめ、ガラスフィルム、「ミュシャ」「モネ」といったデジタルプリント用コンテンツ、さらには今年4月スタート予定のデジタルプリント壁紙職人の育成教育システム「プリンテリアインストーラー認証制度」など同社の新製品、および新しい取り組みの説明が行われた。
サテライト会の挨拶で小島社長は、今年はじめてハイムテキスタイル、immケルンに視察行ったことの感想を交えながら、「2000年にプリンテリア(デジタルプリント壁紙)をはじめて世に出した会社として、これまでやってきたことは間違っていなかったということを確信しました。デジタルプリントはもう当たり前の技術になっています。もはやデジタルプリント壁紙は通常の壁紙表現の1つのジャンルでしかありません。これからはごく当たり前になってきます。当時日本ではまったく受け入れられませんでしたが、サテライト会のみなさんの取り組みも含めて、我々は間違っていなかったということをお伝えしたい」と熱い思いを語った。