YKKAP(株)は、今ある窓の内側にかんたんに設置でき、遮音性・断熱性を高める「マドリモ 内窓 プラマードU」に、マンション施工に特化した「マンション用ふかし枠50」を、12月14日(月)に新発売した。
マンションでは、窓額縁寸法が70㎜未満のケースが多く(YKKAP調べで65%)、こうした窓へ内窓施工を行う場合、「ふかし枠」、および「ふかし枠」を支える補強部品が必要となる。この補強部品は、コンクリート躯体に穴を開けて固定する工法や、施工時における粉塵への養生や穴あけ作業など非常に多くの手間が掛かり、また意匠面においても見た目が悪く、マンションでの内窓採用の 課題となっていた。
今回発売した「マンション用ふかし枠50」は、補強部品に頼らずふかし枠自体で強度確保をする「ふかし枠」。たてふかし枠と下ふかし枠をネジで緊結、さらに下ふかし枠の中央部に既設枠との連結部品を設けることで垂れ下がりを防止する。
これにより補強部材レスで内窓の施工が可能となる。
YKKAPのホームページ
https://www.ykkap.co.jp
リンテックサインシステム(株)は、低溶剤およびラテックスのインクジェットプリンターに対応し、かつラミネートフィルムを貼り合わせた状態で防火認定・F☆☆☆☆認定を取得したデジタルプリント内装用化粧シート「ウオルコスSO」を、12月10日(木)に新発売した。
「ウオルコスSO」では、内装市場でもっとも一般的な耐久性に優れる低溶剤インクジェットプリンタ、また環境対応インクであるラテックスインクジェットプリンタに対応したインクジェットメディアとラミネートフィルム(グロスタイプ・マットタイプ)をラインナップ、これらを組み合わせて使用することで、金属板下地、および石膏ボード下地での防火認定・F☆☆☆☆認定に対応する。
今回、デジタルプリント系メディアに「ウオルコスSO」(下地=石膏ボード、金属板下地対応)が追加されたことで、デジタルプリント壁紙「プリンテリア」(下地=石膏ボード等対応)、デジタルプリント内装用化粧シート「ウオルコス」(下地=石膏ボード等対応)、デジタルプリント粘着剤付化粧フィルム「パロアデコ」(下地=金属板、アルミ樹脂複合板等対応)、デジタルプリント用IJメディア&ラミネート「グラフィカルFR」(下地=金属板、アルミ樹脂複合板等対応)、デジタルプリント用IJメディア「グラフィカルPB」(下地=石膏ボード等対応)などさまざまな下地へのデジタルプリント仕上げが可能となり、オリジナルデザイン提案の幅が広がる。
リンテックサインシステムのホームページ
http://www.sign-japan.com
(株)サンゲツは、12月9日(水)に同社品川ショールームにて、「第4回 サンゲツ壁紙デザインアワード」の最終審査会を実施、引き続き受賞作品を発表するセレモニーを開催した。セレモニーはソーシャルディスタンスやマスク着用、参加人数の制限など感染防止対策を施した上で行われた。
「サンゲツ壁紙デザインアワード」は、自由な発想の壁紙デザインを募集するデザインコンペとして2017年に創設されたもの。第4回目となる今年は、「壁紙」というプロダクトの特性を踏まえて「誰が何をしてどのように過ごすための空間か?」を想定したデザインが募集、7月1日〜9月18日の応募期間で420点の作品が集まり、10月6日に行われた一次審査会にて12作品がファイナリストとして選ばれていた。
今回行われた最終審査会では、12組のファイナリストが、審査員(谷山直義氏((株)NAO Taniyama & Associates代表取締役社長)、植原亮輔氏((株)キギ代表)、安東陽子氏(安東陽子デザイン代表)、安田正介社長((株)サンゲツ代表取締役 社長執行役員/審査委員長))に対してプレゼンテーション(オンライン併用)を実施、その内容をもとに各賞が決定された。
審査の結果、見事に大賞(1点)を獲得したのは高橋賢治さんの『うつろい』。エンボス加工の凹凸を4色で塗り分けることで、角度によって見える色が変化し、人の動きにともなってグラデーションがあらわれるという独創的な作品だった。
また優秀賞(1点)は小野竜哉さんの『first rhythm』が獲得、入賞(3点)については審査員それぞれの名前がつけられた賞に急遽変更され、谷山賞に千葉拓さんの『rain-feel』、植原賞に南澤詩音さん・澤田昴之介さんの『karanuri』、安東賞に大塩峻由さん・濱村太郎さん・田巻翔平さん・松田豪さんの『呼応する壁紙』がそれぞれ選出された。奨励賞(1点)には中澤正美さんの『大百鬼夜行』が選ばれた。さらに今年もサンゲツ社員の投票によって選ぶ「サンゲツ社員賞」が設けられ、松本千明さんの『A to Z』が選ばれた。
サンゲツのホームページ
https://www.sangetsu.co.jp/
(一社)日本流行色協会(JAFCA)は、「来年(2021年)の色」として「ゼロホワイト Zero White(マンセル値:N9.5系統色名:ホワイト)を選定するとともに、「今年(2020年)の色」として一般の投票により「グレー」を決定した。
JAFCAでは、新型コロナウイルスの世界的蔓延による大きな社会・日常生活の変化を背景に、2021年のキーワードを、「ゼロ」から考える/真実を見抜く「知性」と「清廉潔白さ」「清潔さ」と考え、白紙に戻すなど「はじまり」を示す言葉によく使われる「白」を、2021年を象徴する色として選定、希望を胸にゼロから考えるなどという意味を込めて、「Zero White ゼロホワイト」と名付けたという。 また「今年(2020年)の色」は、JAFCAが選定した15色のカラーパレットから一般投票によりその年の「テーマカラー」を決定するもので、コロナ禍による不安な気持ちを背景に、「グレー」が全体の26.9%と他を大きく引き離す結果となった。
日本流行色協会のホームページ
https://www.jafca.org
日本フリーランスインテリアコーディネーター協会(JAFICA)うちエコ研究会は、ウィズ・コロナ時代においてエコやSDGsを考えたインテリア空間を提案する展示イベント「これからの新しい暮らし ECO × おうち × エシカル」を、12月5日(土)〜2021年1月11日(月)の期間、東京・有明の「small worlds tokyo」3階にて開催中である。
SDGsやエシカルは世界的テーマになっているが、日本ではこうした考え方のもとにつくられたインテリア製品は少なく、住空間への取り入れ方も未知数の状態にある。今回の展示イベント「これからの新しい暮らし」は、長年エコに取り組んできたJAFICAうちエコ研究会が、SDGsやエシカルを考えるきっかけとして、またコロナ禍で増える家時間を快適に過ごすための提案として行ったもの。その「これからの新しい暮らし」の空間提案は、アウトドアリビングを中心に室外と室内の仕切りをなくすなど、グリーンが多用されているのが特徴である。これはグリーンを取り入れることにより和やかな気持ちになるという「バイオフィリックデザイン」をベースにしたもので、これまでオフィス空間に提案されることが多かった「バイオフィリックデザイン」を家庭内に取り入れた形である。
また展示に使われている家具やカーテン、小物類、グリーンは、ほとんどが協賛企業各社((株)遠藤照明・大利木材(株)・(株)タカショー・東亜コルク(株)・(株)トミタ・ノーマンジャパン(株)・(株)ポピー・Y KKAP(株))から提供されたリユース品で、展示終了後も廃棄することなくさまざまな用途に活用するなど、展示自体もしっかりとエシカルを取り入れている。ちなみにリユース品を活用しているため、統一感のあるコーディネートは非常に難しいところだが、実力派ICならではのスキルで見事に調和のとれた空間に仕上がっている点も注目である。
この他、展示協力をしたIDMエシカルなインテリア研究会によるパネル展示も行われている。
なお会期終了翌日の1月12日(火)には、インテリア産業協会主催の委託事業として、「これからの新しい暮らし」を解説するオンラインセミナーも開催予定となっている。
JAFICAのホームページ
https://www.jafica.org