(株)サンゲツは、3月4日(月)にオープンした新たな価値創造拠点「PARCs Sangetsu Group Creative Hub(PARCs)」の植栽エリアに、ポリエステル繊維をリサイクルして生まれた土「TUTTI(トゥッティ)」を採用、廃棄物の量を削減しつつオフィスにグリーンを育む新たな取り組みをスタートした。
「TUTTI」とは、スタイレム瀧定大阪(株)が手掛けるポリエステル繊維を主体に人工ゼオライトなどを特殊配合した「繊維でできた土」。従来の培養土と同じように、野菜や花、苗木などを育てることができます。軽さや保水性・通気性に優れ、長期間の利用が可能なほか、手が汚れにくく室内でも取り扱いやすいといった特徴がある。
今回の取り組みでは、スタイレム瀧定大阪(株)と協働し、「サンゲツカーテン・エコプロジェクト」により回収されたポリエステル製のカーテン生地を原材料の約20%に使用している。カーテン生地を使用した同製品の製造は初めてであり、廃棄物を活用し新たな価値ある製品に再生する、アップサイクルとしての可能性を持つ試みとなっている。
「TUTTI」Official Online Store
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KLASS(株)は、昨年10月1日の社名変更を記念して、同社製インテリア機器を対象とした「社名変更記念 インテリア機器登録キャンペーン」を、6月末まで実施している。
期間中に対象製品を購入し、LINEで機器ユーザー登録を行うと、購入機種に応じてKLASSポイントカードが付与され、最大5000円分のQUOカードPayを取得することができる。機器ユーザー登録は、機器に同梱のインテリア機器登録カードに記載の2次元コードから簡単にできる。
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(株)サンゲツは、資源を再利用して生まれた環境にやさしい壁紙「MEGUReWALL(メグリウォール)」にて、国際的に権威のあるデザイン賞「iFデザインアワード 2024」を受賞した。
「iFデザインアワード」は、ドイツのiFインターナショナル・フォーラム・デザイン(iF International Forum Design GmbH)が主催する、世界でもっとも権威のあるデザイン賞の1つ。評価にあたっては、世界からデザインの専門家が集まり、厳正で中立的な審査基準に基づいて9つの分野から受賞デザインを選定している。今回、「メグリウォール」は、「循環」をテーマにしたアップサイクルのアイデアが評価され、プロダクト分野で受賞した。
受賞した「メグリウォール」は、車両のクッション材に使用される樹脂の端材を壁紙の表面材として再利用した「KIRARI」「NADARAKA」「DANDAN」と、お米を脱穀した際に出る籾殻を細かく砕いて再利用した「ZARARI」「JOU」、ヒノキの端材をリサイクルした「HINOKI」の3タイプで展開、一般的な壁紙の製法では表現することが難しい独特の質感とサステナブルな世界観を表現するカラーが特徴となっている。また価格は一般的な壁紙と同等で、防火認定をはじめとした各種規格にも適合しているため、住宅から各種施設まで幅広く使用することができる。2022年にはグッドデザイン賞も受賞している。
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(株)サンゲツは、3月12日(火)に新東京オフィス「PARCs Sangetsu Group Creative Hub」にて「サンゲツデザインアワード 2023」の最終審査会を実施、大賞作品をはじめ各賞の受賞作品を決定した。同アワードは、2017年から毎年開催しているデザインコンペティション。これまでは「サンゲツ壁紙デザインアワード」として壁紙のデザインを募集してきたが、7回目となる今回は、壁紙にとどまらずより幅広い「壁面のデザイン」を募集するコンペティション「サンゲツデザインアワード」として実施された。
2023年10月10日〜12月8日の期間で作品を募集、367点(WEBエントリー764件/前回の応募件数320件・WEBエントリー513件)の作品が集まった。その中から、一次審査(提出物での審査)、二次審査(動画審査)を経て16作品をファイナリストに選出した。最終審査会はファイナリスト16作品の応募者が集結し、審査員を前にして実施した最終プレゼンテーションにて審査を行った。審査員は前回に引き続きクリエイティブディレクターの植原亮輔氏、照明デザイナーの岡安泉氏、建築家の山﨑健太郎氏、インテリアデザイナーの座間望氏、そしてサンゲツ安田社長の5名。
プレゼンテーションの持ち時間は1人6分。2分間のプレゼンに続き、審査員からの質疑応答が4分間行われた。16作品のファイナリストたちは、短い持ち時間の中、作品のコンセプトやデザインポイントなどを説明、それに対して審査員からは鋭い質問が投げかけられた。今回よりテーマが壁紙デザインから「壁面のデザイン」となったことから、枠にはまらない斬新なアイデアや発想の壁装材が多数提案されるなど、非常に見応えのあるものとなった。
すべてのプレゼンテーション終了後、審査委員による最終審議が行われ、セレモニーにて結果を発表、最高賞である大賞には「Translucent」(小泉裕聖氏)が選出された。「Translucent」は、下地補強材に用いられる寒冷紗にカラーをプリントしたもので、合板の下地の木目が透き通ることでカラーとともに木の風合いも楽しめるようになっている。また幾重にも重ねることで色の重なり合いも楽しめるなど空間全体に温かみを与える。プレゼンテーション後には審査員たちが実物を目にすべく小泉氏の前に集まった。
また優秀賞を獲得した「Thunder」の作者である田淵萬坊氏は、「紙のタイル クラフティ」にて審査員賞とサンゲツ社員賞を獲得するなど計3賞を受賞、80歳という最高齢での快挙に会場は盛り上がった。
結果発表のあとには、審査員によるトークショーが行われ、同アワードの総括や作品についての感想が語られた。トークショーの内容、および受賞作品の詳細は、インテリアビジネスニュース(本紙)3月25日号にて掲載する予定である。
■「サンゲツデザインアワード2023」受賞作品
大賞:「Translucent」(小泉裕聖氏)
優秀賞:「Thunder」(田淵萬坊氏)
審査員賞:「イエティ」(にしまたひろし氏)
審査員賞:「Ocean Plastic – 思い入れワークショップ」(光井亮二氏)
審査員賞:「空気の足跡」(奥田樹氏/前波可菜子氏)
審査員賞:「紙のタイル クラフティ」(田淵萬坊氏)
サンゲツ社員賞:「紙のタイル クラフティ」(田淵萬坊氏)
「サンゲツデザインアワード」公式WEBサイト
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アイカ工業(株)は、製品の端材・不良品を活用したメラミン化粧板と廃棄繊維素材を活用したメラミン化粧板の開発に成功したと発表した。
同社の主力製品であるメラミン化粧板は、家具・什器・パーティションの表面材として広く使用されている建築素材。原材料の50%程度が紙であり、バイオマスを利活用する製品として、(一社)日本有機資源協会のバイオマスマーク(バイオマス度50%)を2013年3月に取得しているが、より地球環境に優しい製品へと進化させるべく、サステナブルなメラミン化粧板の開発を進めてきており、今回2種類の廃材を活用した製品の開発に成功した。
1つは、メラミン化粧板の製造工程で生じる製品端材や不良品を粉砕し、原材料の一部に活用したメラミン化粧板。端材・不良品の一部はサーマルリサイクルしているものの全量の活用は難しく、一定量を産業廃棄物として処理しているが、同製品が実用化すれば、産業廃棄物の削減につながる。将来的には製品として使用されたメラミン化粧板を回収・再利用することも視野に入れている。
もう1つが、古紙や廃棄衣類などが再資源化されたものを意匠層に活用したメラミン化粧板。特に大量の衣類廃棄物が社会問題となる中で同製品が実用化すれば、それらの廃棄物の利活用方法拡大につながり、循環型社会の推進・実現に寄与する。
両製品とも、3月12日より開催される店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2024」に参考出品する予定である。
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